2019年04月27日
バトンタッチ
企業トップがいつ、どのように引退を決意し、いかに次にバトンを渡すのか。
その人の実力を、最後の最後に証明する大事な場面だと、常に思っています。
すばらしい業績を挙げ、尊敬に値するキャリアを重ねてきたのに、そのタイミングを見誤って晩節を汚す。
他の人にはまねのできないことを実現し、社会に貢献する仕事を成し遂げたというのに、残念な状況で退場せざるを得なくなる。
もったいないなぁということが多過ぎます。
どこかで自分が見えなくなったり、周りの声が聞こえなくなる。
なぜかなぁ、どうしたらいいのだろうと、常々思っていました。
これこそ、お手本、理想だと思う、幕引き、バトンタッチの事例を目の当たりにしています。
御代替わり。
先代の崩御に伴う御代替わりが通例のところ、自らのご意志を表され、例外を実現におつなぎになりました。
まったく詳しくないので想像するばかりですが、異例のことを実現するにはいくつも越えなければならない壁があったと思います。
結果は私たちにとってありがたいことばかり。
ご自身の在位期間に対するお気持ち、今後に対するご期待をお聞きすることができました。
見送る側は、感謝の気持ちをお伝えする機会をいただけました。
新しい元号のスタートは、哀しみではなく、慶びの中で切ることができます。
こんなすばらしいバトンタッチ、代替わり。
よくぞ、見せてくださいました。
もちろん、比べること自体、おこがましいことだとは思うけれど、企業のトップの交代においてもお手本にしてほしい。
私自身の仕事の締めくくり。
いつかやってくるその時のために、きちんと覚えておきたいお姿。